端末標準の緊急地震速報とゆれくるコールのちがい
携帯電話、スマートフォンには、標準で緊急地震速報の通知機能があるものも多いですよね。
「ゆれくるはどう違うの?」という声をよくお聞きしますので、違いについてまとめてみました。
0. 前提
端末標準機能の緊急地震速報も、ゆれくるの通知も気象庁より配信される緊急地震速報を利用しています。
緊急地震速報は一回の地震で、精度を上げながら複数回発表されます。
また実際の揺れとは±1程度の誤差を伴い、震源が近い場合は通知が揺れに間に合わない場合があります。
参考:気象庁 緊急地震速報について
1. 通知の条件
[端末標準機能]
最大震度5弱以上の緊急地震速報発表時に、震度4以上の揺れが到達すると想定されるエリアに対して通知
[ゆれくる]
設定画面で設定した予測地点に、設定した震度以上の揺れが到達すると想定される場合に通知
※端末が存在するエリアに関係なく通知されます
2. 揺れの予測地点
[端末標準機能]
地震発生時に端末が存在するエリア
[ゆれくる]
設定画面で設定した予測地点
3. 通知される内容
[端末標準機能]
震源地、「強い揺れに備えてください」等の注意文言
[ゆれくる]
到達予測震度、予測時間、最大震度、震源地
4. 通知時の音
[端末標準機能]
非マナーモード、マナーモード時関係なく、専用の通知音
専用の通知音は、下記できくことができます。
※専用の通知音は、各キャリア共通です。 ちなみにNTT docomoが作成した音です。
[ゆれくる]
非マナーモード時は設定画面で設定した通知音
マナーモード時はバイブレーションのみ
※iOSの制約で、サードパーティ開発アプリはマナーモードでのPush通知受信時に強制的に音を鳴らすことはできません。
5. 通知の速度
[端末標準機能]
マルチキャスト(同報通知)のため、速い
[ゆれくる]
ユニキャスト(順次通知)のため、遅い
※サードパーティからマルチキャストでPush通知を行うことはできません。
で、端末標準の緊急地震速報があれば、ゆれくるはいらないの?
端末標準機能の緊急地震速報とゆれくるは上記のような違いがありますので、違いを理解したうえで 端末標準機能の緊急地震速報で十分ということであればゆれくるはいらないんじゃないでしょうか。
でもでもゆれくるは、 端末標準機能の緊急地震速報と比較して下記のようなメリットがあります。
①到達予測震度が通知されるので、設定した場所がどの程度の影響なのかすぐにわかる。
②到達予測時間が通知されるので、心構えができる。(通知が間に合わないこともありますが。。汗)
③低い震度から設定できる。
④予測する地点を設定できる。
⑤複数回発表される緊急地震速報が、規模小→大になるような場合、設定によってはゆれくるのほうが通知が早い場合もある。
まだまだ地震は多い。311以前と比較すると、回数もさることながら規模も大きめの地震がちょいちょい発生しています。
緊急地震速報は実際の揺れと±1程度の誤差もありますし、ゆれくるには上記のようなメリットもあります。
ゆれくるの設定震度を2~3程度にし、端末標準の緊急地震速報と併用するのがベストではないでしょうか?
あ、端末に緊急地震速報がついてない場合は、是非ゆれくるつかってくださいね!