お盆休み中の緊急地震速報不発2件
お久しぶりの緊急地震速報関連の投稿です。
先週はお盆休みだった方も多いんじゃないでしょうか?
先週中に、緊急地震速報が正しく発表されないケースが2件ありました。
1件目のケース
8月12日18時56分頃の福島県中通りを震源とする地震で最大震度5弱を観測するも、緊急地震速報が発表されませんでした。
理由は、観測点で捉えられた振幅がマグニチュードの計算を行なう基準に達しなかったためだそうです。
尚、この地震はデータを精査した結果、最大震度5弱ではなく4に訂正されました。
だからまあ、結果オーライかな?
2件目のケース
8月14日12時01分頃のオホーツク海南部を震源とする地震において、最大震度3の地震でしたが一部地域に対して 緊急地震速報(警報)が発表されました。
緊急地震速報(警報)は、本来最大震度5弱以上の地震の時に、震度4以上と推測される地域に対して発表されます。
理由は、処理の初期段階で震源を浅く内陸に誤って推測したためだそうです。
上記いずれのケースも、気象庁からは正しく発表できなかった理由は言及されていますが、今後の善後策については何も言及がないところが気になりますね。
念のためですが、ゆれくるコールは緊急地震速報を利用しているため、緊急地震速報が正しく発表されないとゆれくるコールからも通知がされませんし、精度は緊急地震速報に準じます。
緊急地震速報はまだまだ完璧なシステムではありません。
その辺をご留意の上、防災・減災に利活用されるとよろしいかと思います。