2013/9/4の鳥島近海を震源とする地震について
昨日2013/9/4 9:18頃、鳥島近海を震源とする地震が発生しました。
東日本の太平洋沿岸側を中心に、広い範囲で体感する揺れを感じました。
この地震では、気象庁より緊急地震速報が発表されませんでした。
そのためゆれくるコールからも通知は行われませんでした。
ゆれくるコールは緊急地震速報を通知するアプリなので、緊急地震速報が発表されない場合は通知は行われません。
緊急地震速報が発表されなかった理由について、気象庁より下記の発表がありました。
平成25年9月4日09時19分頃の鳥島近海を震源とする地震に関する緊急地震速報(予報)の未発表について
「震源が約 400km と深く、また、地震観測網から南側に外れた所で発生した地震 であるため、震源要素をうまく特定できなかった」ことが原因で、緊急地震速報の発表ができなかったそうです。
また「緊急地震速報は深い場所で発生した地震の場合、技術的な限界で情報発表ができないことがあります。」とのアナウンスも同時にされています。
このアナウンスは、私の記憶の限りでは今まではなかったんじゃないでしょうかね?
今回の地震は、震源の深さが400kmと深いところで発生しています。
緊急地震速報では、震源の深さが150kmを超えた場合、震度の計算が正しくできないという特性がありますので、ゆれくるコールでは、震源の深さが150kmを超えた場合は通知を行わない仕様となっています。
そのため今回の地震で緊急地震速報が発表されたとしても、ゆれくるコールからの通知はなかったかもしれません。
緊急地震速報には発表の条件があり、上記以外にも発表されないケースはあります。
詳しくは下記を参照ください。
また、311以降地震が多発していることで、ほぼ同時に発生した複数の地震からのデータを適切に分離して処理できず、緊急地震速報が正しく発表されない場合があります。
詳しくは下記を参照ください。
緊急地震速報はすべての地震で必ず発表されるわけではありません。
特性をご理解の上、緊急地震速報、ゆれくるコールをご利用頂ければと思います。