緊急地震速報の技術的改善
えーまたしばらくご無沙汰してしまいましたが気を取り直して。。
7/14に、気象庁より緊急地震速報の技術的改善について報道発表がありました。
ニュースにも取り上げられたりもしてましたね。
本日8/26、地震動予報業務や緊急地震速報の配信等の事業者向けに上記の内容についての気象庁の説明会がありましたので、弊社も参加してきました。
気象庁 | 「緊急地震速報の技術的改善についての説明会」の開催について
上記リンク先に、説明会での資料なんかもありますので、詳細はそちらをご覧頂ければと思いますが、今回の技術的改善で下記のような改善が図られます。
1.同時に複数の地震が発生した場合でも、正しく緊急地震速報を発表できるようになる
現在の緊急地震速報のしくみでは、同時に複数の地震が発生した場合にそれぞれの地震を正しく認識、処理できず、結果として間違った内容の緊急地震速報を発表してしまうことがありました。
東日本大震災後の度重なる誤報や、平成25年8月8日に発表された震度7の誤報などがこれに該当します。
今までも技術的改善は進められてきましたが、今回の改善で大幅に改善が見込まれるということです。
2.巨大地震発生時に、震源地から離れた場所の震度を精度よく予報できるようになる
現在の緊急地震速報のしくみでは、巨大地震発生時に、震源地から離れた場所の震度を精度よく予報できませんでした。
東日本大震災では、東京では最大震度5強を観測しましたが、緊急地震速報での予報では最大震度4と予報されていました。
今回の改善では震度観測の即時データであるリアルタイム震度を利用することで、上記のような誤差をなくすような改善が図られています。
尚、上記改善の導入のスケジュールは1については来年度、2については再来年度を予定しているとのことです。
現在の予報の仕組みとはかわることになるので、弊社も含めて関連事業者は対応が必要になってきます。
導入は少し先ですが、地震動予報業務許可事業者として情報収集に励んでいきたいところです。
まあ、今回の技術的改善をひとことでいえば、「緊急地震速報の精度がいまよりよくなる!」ってことになりますが、ちょっと詳しく見てみると上記のような感じになるかと思います。
また、今回の改善で緊急地震速報がより速く通知されるようになるというようなことではありませんので、そのあたりはくれぐれもご留意のほどを。