ゆれくるコール開発日誌

ゆれくるコール、あめふるコール、つながるコールや緊急地震速報のことなど

揺れに間に合わないこともあります

5/31 17:48頃の茨城県南部を震源とする最大震度4の地震では、都内でもけっこうゆれましたね。

この地震では緊急地震速報は発表されましたが、都内等の震源に近い場所では、揺れには間に合わなかったんじゃないかと思います。

 

緊急地震速報は、震源が近い場合は揺れに間に合わないこともあります。

 

緊急地震速報は、地震のP波を検知し、S波の到達をいち早くお知らせするというしくみです。

P波、S波は中学校の理科で習いますよね。

早く到達する小さな地震波と、遅れて到達する大きな地震波っていうアレです。

ですがP波とS波の間隔ってそんなにありませんので、震源が近い場合は緊急地震速報は大きな揺れに間に合わない場合があります。

 

[ご参考]

気象庁緊急地震速報とは

 

じゃあ役に立たないじゃん!と思われるかもしれませんが、震源が遠くて大きな地震の場合には、緊急地震速報は威力を発揮します。

海洋型地震と呼ばれるタイプの地震がそれに該当します。

今まで起きた海洋型地震は、明治三陸地震、昭和三陸地震、十勝沖地震、東日本大震災などがあります。

これから発生が想定されている海洋型地震は、東海地震、南海地震、東南海地震などがあります。

 

このように、緊急地震速報には限界があり、揺れに間に合わないこともあります。

でもでも、揺れに間に合うのが一番ですが、揺れている最中、揺れの直後に通知を受信したとしても、その時点では最速の地震の情報にはかわりありません。

到達する震度、発生した地震そのものの規模(最大震度、マグニチュード)、場所(震源地)をいち早く把握できることで、防災、減災の大きなアドバンテージとなるのではないでしょか。