ゆれくるコール開発日誌

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東京都の女性向け防災コーディネーター研修に参加しました

こんにちは、営業企画部の鈴木です。
少し前ですが、東京都の女性向け「防災コーディネーター研修(職場編)」に参加しました!
どんな様子だったか、レポートしたいと思います。

東京都ではここ数年女性の防災人材育成事業を進めていて、これまで防災の基礎的な知識を学ぶ「防災ウーマンセミナー」を実施していました。
今回参加した防災コーディネーター研修は、女性のリーダー的人材育成を目的として初めて開催されたそうです。
研修には[地域編][職場編]があり、それぞれ2回に分けて開催されました。
私は職場編に参加してきました!

1日目

2019年1月27日(日)10時~17時

1日目の会場は都庁大会議場でした。
(初めて行ったのですが、ロビーに歴代名誉都民の方々の写真がずらっと飾られていて、貴重なものを見れたような気がしました)

研修はワークショップ形式で進むということで、最初からグループ分けがされていました。
5、6名で1つのグループになり、9グループまであったので、50名近い参加者がいたのだと思います。
参加者の年代はバラバラでしたが、[職場編]ということもあり、企業や団体の防災担当の方が多いようでした。

自己紹介では、職場の防災でどのような課題があるか出し合う場面がありました。
私のいたグループには百貨店勤務の方や工場がいくつかある企業の方などがいて、それぞれの環境が違うので課題も様々でした。

1日目の単元は以下の通りです。
 1限目 大規模地震時に生じる被害と対応の流れ
 2限目 帰宅困難の発生と安全確保
 3限目 職場に留まる上で生じる課題

それぞれの単元で講義パートとワークショップパートがあり、

  • ある条件の人が徒歩帰宅する場合のルート
  • 職場に留まり寝泊りする場合に必要な対応、留意する点

などのテーマについてグループで話し合い、模造紙にまとめ、他のグループのまとめも見学しました。

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グループでの話し合い

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徒歩帰宅するルートを検討

帰宅ルートを考えるときは、「ここは坂道が多くて大変」や「なるべく水辺からは離れた方がいい」「大きな公園があるので途中で休める」など地図を見ながらポイントを書き出していきました。

2日目

2019年3月2日(土)10時~17時

2日目の会場は新宿NSビルでした。
グループは前回と同じメンバーで構成されていましたが、2日目だけ参加される方もいたようです。

2日目の単元は以下の通りです。
 4限目 多様な被災者が抱える困りごとと対応
 5限目 コーディネーターとして活躍するために知っておきたいこと
 6限目 日頃からの準備・求められること

この日もワークショップが多くあり、各単元でこのようなテーマで話し合いをしました。

  • 多様な被災者にはどんな人が考えられるか、その人たちが困ることは何か、どんな配慮が必要か
  • 会社で被災した際、社員に会社に留まるように伝えるには、どのように説明するのがいいか
  • 日頃から準備しておくもの、こと

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それぞれの人がどんなことに困るのか

2日目ということもあり、他のグループの見学タイムでは皆さん活発に動いていました。

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他のグループの考えを見学

基本的には模造紙に付箋紙をどんどん貼っていく形式でまとめていましたが、慣れてきたグループは他の表現でまとめていて面白かったです。
社員に災害時の対応についてどのように伝えるか、マンガでまとめたグループもありました。

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マンガで表現するグループも

研修を受けて

講師の方が何度も話していましたが、災害時の対応に「正解」「不正解」はないことが分かりました。
周りをよく見て気が付いたり、配慮することが大事なんですね。

参加者が防災担当の方が多かったこともあり、防災担当を複数人置いたり、男女のバランスを考えたり、被災者でもある防災担当の負担が大きくならないように工夫した方がいいという意見が出てきました。
「会社に留まる」ことを考えたときにも、もしお客さんが来ていたらどうするのか、病気の社員や、要配慮の家族がいる社員がいる場合など、話し合ってみるといろいろなパターンが考えられました。

他の人の意見を聞いて気が付いたり知ったりすることが多く、良い機会になりました。
2日間それぞれ朝から夕方までの長い時間でしたが、ワークショップ形式が多かったので眠くなることはなく、時間が過ぎるのも早かったです。

研修の終わりに、2日間の研修の修了証とIDタグ、防サイくんの風呂敷をいただきました!
風呂敷は防災グッズとしてもいろいろな用途があるので嬉しいです。かさばらないですし。

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修了証と記念品

今回が初開催ということですので、今後も開催されるのだと思います。
気になる方は東京都のホームページをチェックして、受講してみてはいかがでしょうか。

▼東京都防災ホームページwww.bousai.metro.tokyo.lg.jp