長周期地震動ってなんだろう?
こんにちは、商品企画部の池端です。
みなさん、長周期地震動ってご存知ですか?
最近話題にあがることも多く、たまに耳にすることがあるかもしれませんね。
本日は長周期地震動についてご紹介したいと思います。
長周期地震動とは?
長周期地震動とは、規模の大きな地震で生じる、ゆっくりとした大きな揺れのことです。
この長周期地震動は、高層ビル等の高層建築物を長時間にわたり大きく長く揺らし、高層階で特に大きく揺れます。
そのため巨大地震が発生した際に、都市部での大きな被害が想定されています。
実際に東北地方太平洋沖地震では、東京都内の高層ビルでも大きな揺れを観測し、被害が発生しました。
長周期地震動の揺れや被害の様子については、下記の独立行政法人防災科学技術研究所で行われた長周期地震動の実験動画をご覧いただけるとよくわかると思います。
またこの長周期地震動は、非常に遠くまで伝わるという特性があります。
東北地方太平洋沖地震では、震源から約700km離れた大阪市の高層ビルで長周期地震動による被害がありました。
長周期地震動の詳細については、気象庁の下記のサイトをご覧ください。
長周期震度階級について
気象庁では、長周期地震動による揺れの大きさの指標を「長周期地震震度階級」として定めています。
2013年3月より長周期地震動に関する観測情報の発表の試行が開始されており、地震発生の際に上記の長周期地震震度階級が発表されています。
長周期地震動の速報について
長周期地震動は、観測されてから実際の揺れが発生するまでにはしばらく猶予時間があるという特性があります。
そのため、長周期地震動による被害の低減のために速報の発表が気象庁で検討されています。
緊急地震速報のシステムを応用し、長周期地震動が起きる地域と揺れの程度、時間を予測し速報するしくみで、2016年度末にも始める方針とのことです。
参考動画
長周期地震動についての参考動画をご紹介します。
長周期地震動のメカニズムとその対策がわかりやすくレポートされていますので、是非ご覧ください。
最後に
長周期地震動では、高層階においては室内の家具や什器が凶器になります。
家具や什器の固定を行い、転倒、移動を防止することで被害が軽減することができます。
是非備えておきたいところですね。
それではまた!