ゆれくるコール開発日誌

ゆれくるコール、あめふるコール、つながるコールや緊急地震速報のことなど

釧路地方中南部最大震度5弱の地震で緊急地震速報がならなかったワケ

こんにちは、商品企画部の池端です。

 

本日2015/06/04の明け方4:34頃、釧路地方中南部最大震度5弱の地震が発生しました。

この地震では、テレビ、ラジオ、携帯電話、スマートフォン等の一般向け緊急地震速報は発表されませんでした。

 

なぜか?

 

それは、緊急地震速報の最大震度が4だったからです。

 

緊急地震速報は、一回の地震で精度を上げながら複数回発表されます。

その中で最大震度が5弱以上と予想された場合に、テレビ、ラジオ、携帯電話、スマートフォン等に一般向けの緊急地震速報が発表されるしくみです。

 

もともと緊急地震速報の震度の精度は、±1程度の誤差を伴います。

詳細は下記気象庁サイト内の「予報には誤差を伴います」をご覧ください。

www.data.jma.go.jp

 

まあ、その意味では今回は想定の範囲内なのかもしれませんが、一般向け緊急地震速報が発表されるとされないでは、一般の人たちにとっては大きな違いですよね。

ですがこのようなケースは度々あり、当ブログでも何度か今回と同様の記事を掲載しています。 

 

一方、高度利用者向けの緊急地震速報を利用するゆれくるコールでは、低い震度から通知を受信することができるので、設定内容によっては通知がされたかと思います。

高度利用者向け緊急地震速報については、下記気象庁サイトを参照ください。

www.data.jma.go.jp

 

緊急地震速報は±1程度の誤差を伴いますので、より確実に地震情報の通知を受け取りたい場合はゆれくるコール等の高度利用者向けの緊急地震速報を利用したサービスで、実際に受信したい震度より低めの設定をしておくとよいかと思います。

体感するぐらいの震度を通知してもらいたい場合は、震度2~3程度に設定しておくのがおススメです。

 

このように緊急地震速報には誤差を伴う場合もあり、必ずしも正しい情報が発表されるわけではありません。

また先日5/30の小笠原諸島西方沖の地震でも、深発地震であったため一般向け緊急地震速報が発表されないということがありました。

こちらについては下記の記事にアップしましたのであわせてご覧ください。

rcsc.hatenablog.com

 

緊急地震速報は万能ではありません。

正しい情報でなかったり、そもそも通知がされない場合も有ります。

緊急地震速報の特性や限界を理解し、防災・減災にお役立ていただけるとよいかと思います。

 

それではまた!